危険を予防~素早いオスワリ
しつけの第一歩として習うことに、「オスワリ」があります。実はこの「オスワリ」は、単に言うことを聞かせることだけでなく、愛犬の動きを止めるという効果もあります。散歩中に自動車が近づいてきたり時や交差点などでも、すぐに座って動きを止めてくれれば、ほとんどの事故から回避することができます。特に都会で愛犬と暮らす方に取って「オスワリ」はどうしても教えておきたい必須の項目です。愛犬が素早い「オスワリ」をするためには、まず飼い主さんから発せられる「オスワリ」という言葉が大好きな子に育てる必要があります。仮に飼い主さんから発せられる言葉が嫌いな子になっていたとすれば、「オスワリ」も嫌なことになるため素早い「オスワリ」はしにくくなります。では、どうやって「大好きなオスワリ」を教えていけばいいのでしょう。
1秒でも速く褒める

最大のコツは、飼い主さんが「オスワリ」と発してから褒めるまでの時間です。一度でも「オスワリ」と言ったのなら、1秒でも速く褒める必要があります。この秒数はとても大事で、5秒~10秒と時間が経てば経つほど、「褒められた」という自覚が薄くなってしまいます。出来れば「オスワリ」と発してから長くても2秒以内に褒め出すことが望ましいのです。
愛犬が他の臭いや、なにかを気にしていてすぐに座らない場合もあります。こんな時に座るのを待っていたり、何度も「オスワリ」と言うのは逆効果になります。 特に座らないからといって声をだんだん荒げるのは、最も悪いケースとなります。なにかに気をとられていて座らない時は、お尻を押してもいいので、とにかく座らせます。そして、座らせるとほぼ同時に優しく褒めます。褒めるときも、大げさに興奮させるように褒めると、愛犬のテンションもあがり。座っていられなくなってしまいます。褒めるときには、大喜びさせるのではなく、「座ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを表す程度に優しく褒めます。また褒めるときに、愛犬の名前を言うのも効果が上がります。
優しいトーンで

最初に発する「オスワリ」の言葉は、命令調に怖いトーンではなく、優しい響きの方が愛犬には好まれます。指示する言葉は怖がらせるのではなく、意味が通じれば良いのですから、優しければ優しいほど心も落ち着きます。
特に女性の方は、外出先や来客時には、命令調の言葉は発しにくいものです。日頃から愛犬への指示は優しい言葉でと心かげておけば、どんな時にでも応用できます。1秒でも速く褒めることを続ければ、飼い主さんの言葉と褒める手がこの世で一番大好きなものとなります。一番好きなものが飼い主さんの褒め言葉となりますから、おもちゃやお菓子で誘導する必要もなくなります。
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