
『マッテ』の教え方その1
愛犬との生活の中で、わりあい多く使う言葉に『マッテ』があります。
食事の前や、帰宅した家族のお出迎え、その他いろいろな場面で『マッテ』は使います。食事の前の『マッテ』はお行儀か良いだけでなく、待つ間に出るヨダレが食べ物の消化を助け、健康の維持にも役立ちます。とても必要な『マッテ』ですが、飼い主さんがよく使う言葉でありながら、しっかり出来ている子が意外と少ないのです。
中には、立ち上がりはしゃいでいる愛犬の横で、『マッテ、マッテ、マッテ』と言い続けている飼い主さんもよくみかけます。
一番多い失敗例

『マッテ』の教え方で一番失敗例が多いのが、最初から長い分数の待てをさせようとすることです。
リードをはずし、手の平を広げて『マッテ』と言い続けながら、長い秒数や分数を待たせようとします。まだ『マッテ』を覚えていない犬は当然のように立ち上がります。
すると今度は声を荒げて、より強い口調で『マッテ、マッテ』と叫びます。
『マッテ』の意味がわからない犬は、興奮した飼い主さんを見て、余計に落ち着かなくなり、待つことは不可能となります。
このように最初から長く待たせようとすることからの失敗が『マテが出来ない愛犬』にしてしまったり、『マテという言葉が嫌いな愛犬』にしてしまうのです。
効果的な教え方

では、どうしたら『マッテ』が出来る愛犬に育てられるのか?また、『マッテ』が好きな愛犬に育てられるのかをお伝えします。
犬は、努力をしたり、興奮を抑えガマンするのは苦手です。反対に、最愛の飼い主さんに褒められるのは大好きで、苦手なガマンも褒められると信じれば、嫌なことではなく嬉しい言葉に聞こえます。
そこで、『マッテ』を教えるときには、長い時間を待たせるのではなく、『マッテ』と言われ、じっとしていると飼い主さんが絶対に優しく褒めてくれると教えることが重要です。

1、愛犬の横にしゃがみ、リードではなく首輪を持ち、
2、もう片方の手を愛犬の顔の前に広げ、優しい声で『マッテ』と言います。
3、その後、愛犬の首輪は持ったまま、顔だけを愛犬からそむけ、10秒ほど数えます。首輪を持っていますから、当然愛犬も待っています。
4、10秒ほど数えたら、顔を愛犬の方に向け、最高の笑顔で愛犬を褒めます。
簡単な方法で絶対に失敗しない方法ですが、愛犬に『マッテ』という言葉が嫌な言葉ではなく、必ず10秒後には褒めてくれる素敵な言葉と教えることができます。
何回も続けていると、顔をそむけ10秒後に視線を戻した際に、だんだん愛犬の顔が誇らしげになってきます。そうしたら、次の段階に移ります・・・
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