猫のケガ(外傷)について

猫のケガ(外傷)について

2022/9/13
獣医師
【監修医】秋元 裕之
獣医師

不調を抱えた猫の症状・原因について

猫

外に出している猫に多いのはケンカのケガ

外に出入りしている猫ほど、傷などのケガをしてしまう事が多いです。
主に出血をする事が多いのですが、そのキズが元で化膿してしまう事もあります。
中でも圧倒的に多いのが、猫同士による喧嘩です。引っかき傷だけならまだ良いのですが、戦いの程度が大きいと目の付近や首付近、耳や背中、お腹などを大怪我する事もあります。
目立たないところのケガは、気づかないまま数日後に化膿してしまい熱が出る事も多いです。


怪我をした猫は歩き方がぎこちなくなったり、痛がったりして傷の部分を治そうと自分で舐めようとします。しかし、舐めてしまうことで傷口が更に悪化して治りにくくなったり、化膿しやすくなることもあります。

 

・猫のまぶたのケガについて

・猫の頭部のケガについて

・猫の交通事故によるケガとは

猫のためにあなたができること

woman hold a fat tabby cat at home

出血をしてしまったら

傷がとても深い場合や出血の量が多い場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。特に傷が深い場合などは内臓にも影響が及んでいる事があります。

 

通常、猫の血液は大きさにもよりますが、200ccから300ccぐらいしかありません。
人間にとっては少しの出血であっても、猫にとっては大量出血となり命に関わる場合もありますので、出血が止まらない場合は要注意です。
動物病院へ行った際には、飼い主さんの方でわかっている範囲の出血量を獣医師に伝えられるようにしておくと良いでしょう。
うまく説明できない場合は、止血に使って血がついているものを全部持っていって見せるのも良いでしょう。


また、特に出血がひどくないケガの場合でも、そのままにしておくと化膿して腫れたり、発熱したり、重大な病気の原因になることもありますので、小さなケガでも楽観視してはいけません。心配であれば、遠慮なく獣医師に相談しましょう。その際は、いつ頃ケガに気がついたか、気がついた変化などについてわかる範囲で獣医師に説明をしましょう。

猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 出血がひどい
  • ケガをしてから食欲がなくなってきている
  • 元気がない
  • 熱がでている
  • やたらと一箇所をなめる

かかりやすい猫の種類

特別かかりやすい品種はいませんが以下の状況の猫はかかりやすいです。

  • 外に出入りする猫
獣医師
【監修医】秋元 裕之

秋元どうぶつ病院/神奈川県 横浜市神奈川区 大口通129-7

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