
猫の腎臓の腫瘍について
目 次
不調を抱えた猫の症状・原因について

腎臓に腫瘍が出来ていると転移の可能性も
猫の場合、腎臓に腫瘍が出来ることは少ないと言われています。ですが、もし出来てしまった場合、悪性リンパ腫と呼ばれる悪性腫瘍の可能性が高いです。
他にも腎細胞がんや腎腺がん、腎芽腫などの可能性も考えられます。
腎臓に腫瘍が出来ると、食欲がなくなって熱が出る事もあります。見た感じ元気もなくなり、よく寝る事も多くなってきます。
また、腎臓の機能低下を伴うと、多飲多尿の症状も見られるようになります。
腎臓に腫瘍が出来ている場合、胃腸に転移している事も多いです。もし、胃腸への転移がある場合、吐くようになったり下痢などの症状が出る事もあります。
この段階で病院に行って初めて腎臓や胃腸に腫瘍があることが分かる場合もあります。
腎臓に腫瘍が出来る原因としては、多くが悪性リンパ腫となるため、猫白血病ウイルスの感染により出来てしまう事が考えられます。
猫のためにあなたができること

少しでも気になる事があったら動物病院へ
普段の生活で大きな変化が見られないので、「なんとなく元気がないな」「トイレに行く回数が多いかもしれない」という程度で様子を見てしまう飼い主さんもいらっしゃいます。
ですが、そのちょっとの変化が病気の症状かもしれませんので、一度は診てもらうようにしましょう。
これまでに猫白血病の検査をした事がない場合は、一度検査をした方が良いでしょう。腎臓に腫瘍がある事が分かって初めて猫白血病に感染していたことを知る飼い主さんもいらっしゃいます。
室内飼いをしていたとしても、家に来る前や小さい頃に感染していて、見た目上発症していないだけという事もあります。
猫エイズと猫白血病の検査が一緒に出来ますし、採血をすることによって抗体を検出する簡易的な検査なので20分ぐらいで結果も分かります。
腎臓の腫瘍については、X線検査、もしくは超音波検査によって調べていきます。腎臓に腫瘍が出来ていると腎臓が大きくなる傾向があるので触診などで大きさを把握する事もできます。
治療法は、主に状況を見ながら薬などを投与します。
抗生物質を投与する事もありますし、抗がん剤を使用、もしくは放射線治療をする事もあります。ただし、完全に腫瘍をなくすことが出来ない場合が多いです。
悪性リンパ腫の原因となっている猫白血病に対する治療に関しても、猫のウイルス感染に関する原因療法がありませんので、対処療法となってしまいます。
状況によっては外科手術をすることもありますが、手術まで至るのは少ないようです。どのような治療を進めていくか、獣医師の説明を聞いて治療法を決めていくことになります。
猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

- 多飲多尿
- 元気がなく寝ていることが多い
- 吐いてしまう
- よく下痢をする
かかりやすい猫の種類
特別かかりやすい品種はいませんが以下の状況の猫はかかりやすいです。
- 猫白血病ウイルスに感染している猫

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