
突然、猫がけいれんやひきつけを起こしました。すぐに病院に行くべきでしょうか。
目 次
不調を抱えた猫のしぐさや症状について

突発的に見られる
けいれんやひきつけは、意識がない状態になり、ガタガタ、ピクピクとした動作をして口から泡を吹く症状です。
けいれんは、前兆に特有の動きがあるというケースが少なく、どちらかというと突然けいれんするような状況が多いです。
多くの場合、数分程度経つと症状は見られなくなります。
考えられる猫の不調の原因は?

原因はさまざま
てんかん
ひきつけやけいれんで多いのは、てんかんによる発作です。
てんかんは、脳の神経に問題が起きて突発的に発作が起きます。
脳波検査やMRIなどである程度調べる事が出来るようになっています。
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腫瘍
脳に腫瘍が出来てしまっている場合、腫瘍が段々と大きくなった時に、神経を圧迫したり、脳の腫れ(浮腫)を起こしている事も考えられます。 MRIやCTなどでわかることがあります。
先天的な異常
小さい猫の場合、生まれつき何か脳に異常があったという可能性もあります。
病気
腎臓や肝臓の疾患が原因で、けいれんなどが起きてしまうことがあります。
これらの場合、血液検査をする事で異常な数値が出てきます。
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・猫の急性腎不全(腎臓病)とは
その他
外に出ている猫の場合、事故にあった可能性も考えましょう。
交通事故にあってしまった場合、内臓破裂や頭の外傷などでけいれんを起こす事も考えられます。
また、猫にとって有害なものを口にしなかったか、舐めなかったかも含めて考えた方が良いです。
中毒を起こし、それによってけいれんを起こしているかもしれません。
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猫のためにあなたができること

けいれん時の対処法を身につけておく
けいれんやひきつけが起こった場合、慌てないようにして、バスタオルなどでくるんで静かな場所に移動してあげましょう。何分間、けいれんしていたか時計を見ておくと良いです。
けいれんが治まって落ち着いてからでよいので、動物病院に連れて行きましょう。
疾患が発生している可能性がありますので、「けいれんが治ったから良い」と判断するのではなく、必ず病院で診てもらうようにしましょう。
異変が起きたらすぐ病院に連れて行く
ひきつけやけいれん、てんかんの場合はたいてい数分でおさまりますが、何回もけいれんやひきつけが繰り返されるような場合や、時間が長いと感じた場合は、緊急を要することがありますので、急いで動物病院に連れて行ってあげましょう。
例えば、何か食べた形跡がある場合、有害なものを食べたことによる中毒の可能性もあります。
けいれん発作が長く続くと、脳が回復できない障害を負う可能性がありますので、一刻も早く動物病院に連れて行くようにしましょう。
獣医さんに猫の症状を伝えるポイント

- いつ、どのようなタイミングで痙攣・ひきつけが発生したか
- 何分ぐらい続いたか
- 1回だけか、それとも何回かあったか
その他、気になることがあったら合わせて伝えましょう。
考えられる病名
- てんかん
- 脳炎・脳腫瘍
- 中毒症状
- 薬品による中毒
- 食べ物による中毒
- 植物による中毒
- 尿毒症
- 急性腎不全
- 伝染性腹膜炎(FIP)
- 肝性脳症(高アンモニア血症)
- 熱中症
- 低血糖
- 低体温
- 心臓発作

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