犬のパルボウイルス感染症とは

犬のパルボウイルス感染症とは

2022/9/7
顧問獣医師、編集担当
ペットライフ編集部
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不調を抱えた犬の症状・原因について

カゴに入っている4頭の子犬

進行の早い恐ろしい病気

犬パルボウイルス感染症は、主に子犬で重症化しやすいに感染症で、最悪の場合、1~2日で死に至ることもある大変怖い病気です。

   

【主な症状】
症状は、感染後2日程度で、「嘔吐」「下痢」「元気消失」「食欲低下」「発熱」などが見られ、「脱水」や「血便」も見られることがあります。また、血液検査で白血球が著しく減少している場合が多く認められます。1週間程度で回復していく場合もありますが、嘔吐や下痢が続く犬では死亡することもあります。

また、子犬では進行が早く、症状も激しいため、発症後1〜2日程度で死亡することもあります。例えば、生後2〜3ヶ月未満の子犬では、心臓にウィルスが感染し、突然死することもあります。

   

【主な原因】

原因は、経口感染で、感染した犬の便や吐物、それらに汚染された物や接触した人によって感染します。治療は、対症療法が主で、点滴や抗菌剤の投与、吐き気止めの投与などです。

   

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ワクチン接種は大切です。

病原体のパルボウィルスは、強いウィルスで、多く使われている消毒薬(アルコール、クレゾールなど)では消毒効果はなく、次亜塩素酸ナトリウムなど強力な消毒薬を使用してようやく消毒することができます。感染した犬がいる場合には、隔離して、有効な消毒薬で十分消毒する必要があります。

   
予防には、ワクチン接種が大切です。子犬では特に重要になりますが、子犬に母犬の免疫力が強く残っている場合には、ワクチンの効果が十分発揮されないため、子犬の時には複数回接種することが必要です。

犬にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 元気消失
  • 食欲低下
  • 発熱
  • 脱水
  • 血便
  • 白血球減少

かかりやすい犬の種類

  • かかりやすい犬種は特にありませんが、子犬では進行が早く症状も激しく数日で死んでしまうこともあります。
顧問獣医師、編集担当
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