犬の前立腺肥大について

犬の前立腺肥大について

不調を抱えた犬の症状・原因について

オス犬特有の高い発症率の病気

犬の前立腺は前立腺液と精子を混ぜ合わせ精液を生成する役割を担い、尿や射精をサポートする機能も果たします。
前立腺肥大は、「良性前立腺過形成と肥厚」と呼ばれ、病気という扱いよりも単純に前立腺が大きくなり変形したものです。ただし、前立腺が徐々に肥大していくことで、周囲にある臓器を圧迫して様々な症状が見られるようになります。この前立腺肥大ですが、人にもよく見られる病気で80歳では約9割の男性に発症します。動物病院で診察する動物では犬以外はフェレットでも診察をすることがあります。犬にとっても珍しい病気ではありません。
初期の症状は、顕著にわかりません。人では残尿感がでるようですが、すべての犬が残尿感を感じるわけではありません。他の症状としては、便が変形することもあります。また、便や尿に血液が混入する事で飼い主様が気づいて来院されています。排便・排尿時の状態チェックは大変重要です。
原因ははっきりとは分かっていませんが、老犬に大変多く見られる症状であることから、加齢により、テストステロンをはじめとする雄性ホルモンのアンバランスによって、前立腺肥大が起こると言われています。

犬のためにあなたができること

軽度の場合でも去勢手術を

対策として、高齢のオス犬を飼っている場合は、定期的に動物病院を受診し、獣医師に相談しながら、体調・健康管理をしっかりと行なっていきましょう。前立腺肥大による便の形が変わっていないか、便や尿に血が混じっていないか、観察しておきましょう。
検査は超音波検査がおすすめです。「尿路結石で調べてもらったら前立腺肥大が見つかった」などのケースもあります。
治療方法は、主に去勢手術が挙げられます。軽度から重度の症状でも、去勢手術によって雄性ホルモンを減らすことが出来るので、結果的にオス特有の病気である前立腺肥大の症状を緩和させることができます。手術ができない場合は、ホルモン剤で対応します。ただし、副作用が出ることがあるので頻繁に薬を投与する場合は獣医師と相談してください。

犬にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 便が出にくい
  • 便が変形する
  • 便や尿に血液が混入する

かかりやすい犬の種類

かかりやすい犬種は特にありませんが、6歳以上の去勢手術をしていない犬でよく見られます。なかには早くて3歳ごろから遅くても4歳から前立腺の肥大が始まる犬も希にいます。4から5歳の犬の5割に前立腺肥大の症状があったと報告する文献もあります。

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監修医 下田 豪先生

監修医 下田 豪先生

シモダ動物病院

院長:下田 豪

住所:大阪府 東大阪市 日下町6-2-9
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