犬の下痢について

犬の下痢について

2022/9/16
顧問獣医師、編集担当
ペットライフ編集部
顧問獣医師、編集担当

不調を抱えた犬の症状・原因について

Finnish Lapphund in front of white background

原因となる場所で症状が異なる

犬の下痢は、人間と同じく、柔らかい液状の便のことを指します。
症状は、下痢の原因となっている部位によってかわります。
たとえば、小腸の異常で下痢になっている場合は、便の量が増え回数は減ります。
便の状態はゆるく、水分を多分に含んでいます。下痢により血便を伴うこともあり、体重が減る、吐き気や嘔吐、脱水症状などが起きる場合もあります。
他にも、大腸の異常で下痢になっている場合があります。この場合、便の量は少なめ~通常通りですが、トイレに行く回数が増えます。便の状態は水様性で、血便を伴うことがあります。
これら以外にも、何らかの原因で症状が悪化すると、細菌またはウィルスなどの感染性の下痢にかかることがあります。激しい下痢、嘔吐、脱水症状、発熱などが重なり、最悪の場合死に至る可能性もあります。
原因は、過度のストレス、食事の栄養バランスの偏り、ウィルス感染、細菌感染、寄生虫感染などのさまざまな要因が考えられます。

犬のためにあなたができること

目をつむりクッションに頭をもたれて眠るミニチュアダックスフンド

定期的なワクチン接種を

下痢を予防する対策として、定期的に動物病院でワクチン接種を行うことが挙げられます。これにより、ジステンパーウィルスやパルボウイルスなどの感染症を抑えることができます。
検査方法は、症状や病院によって異なりますが、血液検査、尿検査、X線検査、内視鏡検査、超音波検査など一般的な項目を行うことが多いです。
治療は、原因によって異なります。
急性の下痢の場合、成犬であれば水分の補給と1日程度の絶食をします。消化器を休めることで、胃腸への負担を軽減し、回復へと繋げます。しかしながら、子犬の場合は脱水・感染症により衰弱しやすいため、状況により点滴・注射による投薬が必要になる場合もありますので、獣医師の指示に従ってください。

犬にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 便がゆるくなる
  • 血便
  • 体重が減る
  • 吐き気や嘔吐を繰り返す
  • 脱水症状
  • トイレに行く回数が増える
  • 粘度のある便になる
  • 激しい下痢
  • 発熱

かかりやすい犬の種類

  • 特に好発犬種はありません。
顧問獣医師、編集担当
ペットライフ編集部

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