犬のマンソン裂頭条虫症について

犬のマンソン裂頭条虫症について

2022/9/13
獣医師
【監修医】豊田 昌太郎
獣医師

不調を抱えた犬の症状・原因について

木の枝につかまっているカエル

カエルや蛇に注意

マンソン裂頭条虫症(まんそんれっとうじょうちゅうしょう)とは、マンソン裂頭条虫という寄生虫が小腸に寄生する病気です。
人間も感染する病気ですが、犬から移ることはありません。
症状は、便のにおいが強い、便が少しゆるくなるなどの軽いものですが、多数寄生されると下痢や、酷いときは腸閉塞に見舞われる場合もあります。(貧血)
寄生する原因は、カエルや蛇を食べることにあります。これらの体内にいるマンソン裂頭条虫の幼虫が小腸に寄生し、胃腸の不調を引き起こします。

犬のためにあなたができること

Young man sitting on carpet and petting golden retriever puppy

定期的な便検査を

この病気の対策として、前述の通り、マンソン裂頭条虫症の初期症状は一時的な体調不良と勘違いしやすいため、少しでも犬の便の状態に異常があれば動物病院で便検査を受け、原因を明確にしましょう。
検査方法は虫卵検査を行います。
治療は駆除薬を服用させます。しかし、マンソン裂頭条虫は1度の駆除では全て駆除しにくい性質を持っているので、完治までには複数回、薬の服用が必要となる場合があります。

犬にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 吐き気や嘔吐
  • 下痢
  • 便がゆるくなる
  • 便が臭くなる
  • 慢性的な下痢
  • 体重の減少
  • 腸閉塞

かかりやすい犬の種類

  • 好発犬種はありません。どの犬種でも発症する可能性があります。
獣医師
【監修医】豊田 昌太郎

けいこくの森動物病院/東京都 世田谷区 等々力1-34-18
◇所属学会:獣医麻酔外科学会、獣医アトピーアレルギー免疫学会、日本小動物歯科研究会、免疫学会、ASC登録医(皮膚) ◇所属獣医師会:東京都獣医師会世田谷支部

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