犬の関節リウマチについて

犬の関節リウマチについて

2022/9/13
獣医師
【監修医】大川 雄一郎
獣医師

不調を抱えた犬の症状・原因について

Cute puppy dog bitting a tassel blanket sitting  over a gray sofa furniture. Obedience concept.

不調を抱えた犬の症状・原因について

犬の関節リウマチとは、別名「免疫介在性多発性関節炎」とも呼ばれる、免疫機能の異常によっておこる関節炎です。
本来体を守る役割の免疫が、なぜか体内にある関節を異物としてみなしてしまうのです。
関節リウマチの症状はさまざまで、起床時の体のこわばり、関節に左右対称の腫れが出る、関節の痛みから歩行障害が起きる、発熱などが見られます。
病気の原因は未だはっきりと解明されていませんが、自己免疫が関連しているのではないかといわれています。

犬のためにあなたができること

布団でふせをするチワワ

定期的な健康チェックを

具体的な予防策がない病気なので、定期的に動物病院で健康診断を受けることが一番の対策となります。関節リウマチは一度罹ると完治は難しい病気ですが、初期段階であれば少しでも症状の進行を抑えることができます。
検査方法は、主にレントゲン、血液検査や関節液検査が行われます。
治療は、鎮痛剤や抗リウマチ薬の投与を行い、痛みを緩和させます。
必要に応じて、サプリメントの服用や温浴治療、外科手術を行う場合もあります。

犬にこんな症状・しぐさが出たら注意!

軽度~中度

  • 関節の硬直
  • 関節の痛み
  • 関節部に左右対称の腫れ
  • 発熱
  • 食欲の減退
  • 歩行障害

重度

  • 関節の変形
  • 歩行不全
  • 触れられるのを嫌がる

かかりやすい犬の種類

  • ミニチュアダックス
  • シェトランド・シープドッグ(シェルティ)
  • チワワ
  • トイ・プードル

といった小型犬に多く見られる病気です。

獣医師
【監修医】大川 雄一郎

さがみ総合どうぶつ医療センター/神奈川県 相模原市南区 相模大野2-8-1
所属学会:獣医麻酔外科学会、日本獣医がん学会、日本動物病院福祉協会、日本レーザー獣医学研究会

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