猫の認知症(痴呆症)について

猫の小脳の形成不全について

不調を抱えた猫の症状・原因について

猫にも人間同様、認知症がある

人間が高齢化することで認知症を起こす例もありますが、猫も高齢になると認知症の症状が出ることがあります。
症状としては「これまでと違う状態になる」というものがほとんどです。 例えば、食べ物の好みが変わってしまい、これまで好きだったフードを食べなくなったり、食事をしたのに更に他のものを食べようとするなど、食欲の異常が出る猫もいます。
狭いところに入り込んだまま出られなくなったり、同じ場所を徘徊するかのようにウロウロするといった行動も見られるようになります。
他には、トイレを失敗するようになり、違う場所で粗相をすることが増えてきます。
また、いきなり大きな声で鳴く行動も出てくるでしょう。特に夜鳴きもするようになり、高齢になるにつれて鳴き方も大きくなっていきます。
さらに、飼い主が名前を呼んだときや、これまで遊んでいたおもちゃなどにも関心を示さなくなったり、反応しなくなります。逆に飼い主を攻撃したり、物を破壊する行動に出る猫もいます。
ただし、これらの症状が一度に出るわけではありません。
最初は1つぐらい当てはまるものがあるくらいで、段々と増えていくというケースが多いでしょう。
原因としては、高齢による脳や自律神経の衰えが挙げられます。中には人間同様にアルツハイマー型痴呆症と同じく脳が病変したケースもあります。
以前は、猫の平均寿命は7、8歳で10歳を過ぎると長寿という扱いでしたが、最近はキャットフードの栄養バランスの向上と、医療の進歩もあり、15歳を超える高齢猫も多くなってきました。そのため、認知症を発症する猫も増えてきています。また、高齢以外にはストレスなどが認知症の引き金になることもありますので注意しましょう。

猫のためにあなたができること

症状にあわせて介護の対応を考えましょう

これまで何事もなく過ごしてきた愛猫が急に変化を見せると心配になると思います。
ただ、高齢を理由にして、別の疾患を見過ごしてしまうこともありますので、まずは少しでも気になる行動、仕草などがあるようであれば、一度獣医さんに相談をしてみると良いでしょう。
動物病院では、各症状に当てはまる病気がないかをまず調べます。
食欲が急に増えたという場合は甲状腺の病気がないかを調べたり、トイレを失敗するようであれば腎臓などを調べたりして、特に問題が無いようであれば認知症の可能性が出てきます。
治療に関しては、まだ猫の認知症について詳しいことがわかっていないこともあり、完治できる治療薬などはありませんが、ドーパミンの量を増やす薬を症状軽減のために投薬したり、EPAやDHAのペット用のサプリメントを利用することで症状が改善していく場合もあります。
生活上ではストレスをなくす環境整備や、食事内容に関しての注意点などが獣医師から指導されますので、参考にして介護に役立てましょう。
症状にあわせた最適な介護の方法などを動物病院の先生から聞くことが出来ますので、まずは相談をしてみましょう。

猫にこんな症状・しぐさが出たら注意!

  • 食べ物の好き嫌いが変わった
  • トイレ以外の場所で粗相をする
  • 夜中に大きな声で鳴くようになった
  • 同じ場所をうろうろするようになった
  • 食事をしたのにまだ食べようとする
  • 名前を呼んでも反応しない
  • 凶暴になった

かかりやすい猫の種類

  • 15歳以上の猫

監修医 岩尾 琢先生

監修医 岩尾 琢先生

センターきた動物病院

院長:岩尾 琢

住所:神奈川県 横浜市都筑区 中川中央1-38-18
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