以前と比べ、猫が水をよく飲みます。体調面で何か変化があるのでしょうか。

以前と比べ、猫が水をよく飲みます。体調面で何か変化があるのでしょうか。

不調を抱えた猫のしぐさや症状について

一晩で200ml飲んでいれば動物病院へ

水を入れている容器を見て、以前はそれほど減っていなかったのに、近頃急に「水の減りが早くなった」と感じたら、どのぐらい水を飲んでいるのか調べてみるとよいでしょう。
また、「以前はこのぐらい減っている程度だったのに・・・」といった変化前の量や減ったラインを覚えているようであれば、参考に量を測っておきましょう。(ペットボトルなどに始めから決まった量の水を入れておいて、そこから水の容器に入れるようにすると飲水量の測定がしやすくなると思います)
一日につき、3kgぐらいの猫の場合は約160ml、4kgぐらいの猫の場合は約200mlの量を飲むのが普通だといわれています。
例えばこの量を参考に、一晩で200mlぐらい飲んでいるという場合は、動物病院で診てもらうことをオススメします。

考えられる猫の不調の原因は?

何らかの病気が考えられます

慢性腎不全
腎臓の機能が様々な原因で長期間低下している状態を慢性腎不全と言います。
猫の場合、高齢になると慢性的に腎機能が低下してしまうことが多くなります。
腎臓は「ネフロン」という構成単位の集合体ですが、歳をとるとこのネフロンは壊れてきます。ネフロンは一度壊れると元には戻りません。
全てのネフロンのおおよそ70%が壊れてしまうと腎機能不全の症状を出すと言われています。
そのため低下した腎機能を補おうとして、たくさん水を飲んでたくさん尿として出すようになるのです。
糖尿病
他に考えられる原因として、糖尿病があります。猫が糖尿病にかかると水を多く飲むようになります。

他にもすい臓、肝臓をはじめ体のどこかに炎症があるという場合、水分を多く摂るようになります。
また腫瘍(がん)ができてしまった場合や甲状腺機能亢進症、高カルシウム血症などでも水をよく飲むようになりますので、腎臓の問題だけではないと考えなくてはいけません。

猫のためにあなたができること

獣医さんに猫の症状を伝えるポイント

  • 体重が減った、以前に比べて痩せたなど、体型の変化
  • 食欲が落ちた、増えたなど、食欲の変化
  • 尿の量が増えた、下痢など、排泄の変化
  • おりものが出る、嘔吐する回数が増えたなど、体調の変化
  • 毛のつやがなくなってきた、体臭や口臭がきつくなったなど、身体の変化
  • ふらつく、寝る時間が増えた、落ち着きがないなど、行動の変化

その他、気になることがあったら合わせて伝えましょう。
上記の症状が当てはまると「慢性腎不全」になっている可能性があります。病院で触診やレントゲン検査、超音波検査などにより腎臓の大きさや形や内部構造を確認してもらったり、血液検査や尿検査、血圧測定などにより総合的に診察をしてもらいましょう。

また、これらの症状でも他の疾患の可能性もありますので、血液検査などをする事で別の病気や異常が見つかる場合もあります。

考えられる病名

  • 慢性腎不全
  • 肝炎と肝硬変
  • 胆管炎
  • 糖尿病
  • 猫白血病
  • 腎炎(糸球体腎炎)
  • 子宮蓄膿症
  • クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
  • 甲状腺機能亢進症
  • 乳がん(乳腺腫瘍)
  • アミロイドーシス

監修医 中島 豪先生

監修医 中島 豪先生

チコラ動物病院

院長:中島 豪

住所:東京都 府中市 白糸台4-14-53ハウス35
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