
猫の便が固くコロコロした状態で、毎日出ないようです。
目 次
不調を抱えた猫のしぐさや症状について

排便時に時間がかかる
便秘の場合、普段と比べるとコロコロとした固い便が出るようになったり、排便時に時間をかけて踏ん張るようになります。状況によっては、出そうとしているけどうまく出ないという時や、出たとしても少ししか出ないという場合もあります。中には、何回もトイレに行こうとする行動もとるようになるでしょう。また、お腹を触ろうとすると嫌がる猫もいます。
考えられる猫の不調の原因は?

原因はさまざま
病気が原因の便秘
便秘を起こす病気として、下記の種類が関係する可能性があります。
慢性腎不全
腎臓の機能が徐々に低下してしまう病気です。
水をたくさん飲んでも多尿によって便の水分が減ってしまうので、便秘の原因になります。
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腸閉塞による通過障害
腸内に異物や毛玉などが溜まって、腸の流れが滞ってしまう病気です。
腸の内容物が排出されにくくなるので、便秘の原因になります。
特に、嘔吐が連続してあった場合には腸閉塞の疑いがあります。
骨折
骨盤などが骨折してしまっている場合、排便するために力を入れる事が出来ず、そのまま便秘になってしまう事があります。
また猫の骨盤を骨折した場合は骨折した骨に直腸が圧迫され便が出づらくなることもあります。
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生活習慣が原因の便秘

日常生活の中に便秘になりやすい生活というものがあります。
- 食事の量が少ない
- 好き嫌いが激しい
- 普段から水分を摂る量が少ない
- ドライフードをあまり使っていない
- 運動をあまりせず、寝てばかりいる
このような食生活だと便秘になりやすい傾向があります。
また、長毛の猫や肥満気味の猫は便秘になりやすいので注意が必要です。
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ストレスによる便秘
多頭飼いのストレスによる便秘が考えられます。
加齢に伴う便秘
10歳以上の高齢猫の場合、腸のぜん動運動が鈍ってきてしまい、うまく排便しきれず便秘になる場合があります。
また、便秘が慢性化すると結腸内に便がたくさん溜まってしまう「巨大結腸症」になり、便秘が悪化する可能性があります。
猫は犬に比べ、もともと便秘になりやすい動物です。常日頃から便の固さ・量・回数を注意して観察しておきましょう。
猫のためにあなたができること
獣医さんに猫の症状を伝えるポイント

- 食欲不振がみられるか
- 嘔吐があるか
- お腹を触られるのを嫌がる、怒るか
- 水をたくさん飲んで尿の量が多くなっているか
- お腹が膨らんでいるか
その他、気になることがあったら合わせて伝えましょう。
放置すると死亡のリスクが高くなるので、すぐに動物病院に連れて行って処置してもらいましょう。
考えられる病名
- 脂肪肝(肝リピドーシス)
- 肛門嚢の炎症と膿瘍
- 慢性腎不全
- 腫瘍(がん)
- 巨大結腸症
- 腸閉塞
- 骨折
- 毛球症
- 薬が影響する便秘
- 神経反射の異常

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